300年つづく企業となるために、
一人ひとりのキャリアビジョンを再発見する。

PROJECT：キャリアビジョン研修（インハウス講師のアサイン及びトレーニング）
CLIENT：ソフトバンク株式会社
INTERVIEWEE： 日下部 奈々 氏 （人事本部 人材開発部）

 〈 BACK STORY 〉

もっと、変われる。
漠然と抱えていた気持ちに、
圧倒的な熱意でコミットしてくれたこと。

現在は、第二次の成長に向かう転換期。新たな発想のサービス創出や最先端のテクノロジーを持つ世界中の企業と連携などに取り組み、モバイルインターネットNo.1コア企業に向けて事業を進める新たな発想のコンテンツやビジネスを、私たちが保有するインフラの中で創造する。そんなリーダーを「個」ではなく「群」で育成することで、どんな時代であっても必要とされる多様性に富んだ組織となることを、ソフトバンクは目指しているところです。それを受けて人事本部内では、社員のキャリア開発にも積極的に投資しています。近年ではジョブポスティング（JP）や社内事業提案制度など、具体的な施策を打ち出し、一定の手応えを感じてはいたのですが、「まだまだ、やれる」とも考えていました。「社員ひとりひとりが自分らしさを発揮し、チャレンジしていってほしい。でも、どうやって？」。それを一緒に考えてくださるパートナーを私たちは求めていたのです。そんな時、何気なく見たのがあるニュースサイトの記事。変革屋として活動する佐々木さんを知り、人口統計とともに語られる変革の必要性や可能性に感動。ぜひ一度お会いしたいと思い、すぐに連絡を取りました。初回のアポイントでは、今の組織の課題感についてお話し、その上で講演の依頼をさせてもらいました。すると「それじゃ、人は変わりません！」「熱量をもって個人にアクセスする方法をとるべきです！」。初対面にも関わらず、並外れた熱意で会話してくれる佐々木さんに、また感動しました。

〈 PROJECT STORY 〉

自分が本当にやりたいことを、
自分の言葉で、再発見する。

複数回のミーティングを重ねた上で実施したのが、インハウス講師への『佐々木メソッド』の装着。研修内容は、ビジョン実現に向けた自分の内面にあるブレーキを可視化し、自分の行動変革を設計するもの。「心がふるえた原体験」からつくりたい未来を描き「目に見えるレベルでのビジョンの具体化」を行います。佐々木さんにはビジョンを形作るプロセスに寄り添ってもらいながら、「自分が起こしたい変化」を疑似体験するというものです。様々な部門から集まったのは、私が日頃から尊敬していて、今回のコンセプトに賛同してくれた社員5名。そこに私自身を加えた6名が研修（2日間）に参加しました。
彼らは、新しい成果を生み出すなど、発信力も実績もあるリーダーたち。一見、ビジョンはすでに持っているようにも思えますが、「…俺、こんなこと考えてたんだ」「意外とイエスマンになっていたかも…」「実は、成果だけを出していれば良いと思ってしまっていたんだ」という声が、1日目の研修終了時点であがってきたんです。様々なモジュールと佐々木さんとの会話で、自分のリミッターをはずすような体験をし、皆、新しい自分のビジョンを再発見していたと思います。2日目は、約2週間後。その期間に、再発見したビジョンのファーストドラフトを、他己分析を通じてカタチにしていく作業を行いました。自分の過去を知る人たちと会話し、客観的な自分を再認識して、そして、改めてビジョンの骨子をつくります。私の場合は、自然と出来上がっていく、自分の言葉になっていく、という感覚がありました。他のメンバー5名も、それぞれがビジョンを自分のストーリーとして掲げられていました。

〈 ACHIEVEMENT 〉

受講者の講座に、応募が殺到。
変革の輪が、目にみえる形で広がっていく。

受講者らは、現在「キャリアビジョン研修」のインハウス講師として活躍中。定員の2倍を超えた予想を上回る多くの社員が応募があり参加し、社員の反響に驚いています。また受講者発の社内ワークショップが開催されるなど、これまでにない新たな試みも生まれています。一人の社員が、周囲の社員に変革のあり方や魅力を伝播していく、そして周囲も変化していく。そんなストラクチャが自然発生しました。変革の輪が着実に広がっていると実感しています。