育休明け、ママたちは何にモヤモヤしているのか？

2016年６月4日（土）開催

 〈REPORT〉

『「育休世代」のジレンマ』著者の中野円佳です。

「育休ジレンマ脱出カフェ」のランチ会をしてきました。

参加者から事前にお送りいただいていた「今モヤモヤしていること」をもとに、「夫との家事育児分担」「二人目のタイミング」「職場環境の改善」「子供との時間確保とやりがいのある仕事の追及」…など６つのグループでディスカッションをしました。

共通して、「やりがいのある仕事をしたい」「時間制約があっても正当に評価されたい」「子どもも大事だけど、ちゃんとキャリアも積みたい」という気持ちをお持ちの方が大半だったようです。参加者の方々からも「周りにはワーママが少ないが、ここに来た方は似た悩みの人がたくさんいた」「同じ境遇の人と知り合えてよかった」「共通したモヤモヤを持つ人の多さに驚いた」などの感想をいただきました。

同じ悩みの人たちが集まることで「共有できただけで心が軽くなった」「自分だけじゃないんだと安心できた」「みんな頑張ってるということが分かった！」と感じられる方も多く、それだけでランチ代以上の価値があったのではないかと思います。

その後、個人で自分にとって「理想」「ありたい姿」を考えてもらい、なぜそこにいけないのか、どうしたら一歩でも近づけるか、社会的解決に向けて少しでも自分ができそうなことはないかなどを質問しあうペアワークをしました。こちらのワークでは、二人以上お子さんがいらっしゃる方、復帰後１年以上経過されている方と１人目の育休明け直後の方で組んでいただくようにしました。最初の想定の掘り下げ質問がどこまでできたかはペアによって異なったかもしれませんが、どのペアも話が盛り上がって話が尽きない様子でした。

最後にペアワークをもとに「明日から何ができそうか」ということを個人で振り返っていただきました。ジレンマの“脱出”まではいかなかったかもしれませんが、それぞれに「上司に交渉する」「できる仕事の中から少しでも面白いと思えることや成長できるポイントを見つける」「夫と話す」など、次の一歩を決めていただきました。

短い時間で運営に至らない点もあったとは思いますが、総じて満足度は高く「自分が悩んでいることに的確なアドバイスを頂けた」「自分のモヤモヤを多少一般化できて少し気が楽になりました」「自分の気持ちのおさまりどころが見つかってとてもいい時間を過ごせました」などの感想が多かったです。