異業種に刺激を受けて自分のキャリアと向き合う
~エンパワメント・カレッジ2021 開催レポート~

2021.12.14

2021.12.14 ChangeWAVE

異業種に刺激を受けて自分のキャリアと向き合う
~エンパワメント・カレッジ2021 開催レポート~

11月12日、異業種女性フォーラム、エンパワメント・カレッジ2021を開催しました。

エンパワメント・カレッジ(以下、エンカレ)は、全国の企業を対象に本年からスタートした異業種プロジェクトです。異業種で営業変革に取り組むエイカレ(※1)、異業種ネットワーキングと中長期的キャリア構築を目指したエリカレ(※2)に続き、チェンジウェーブが企画・運営する異業種女性研修として生まれました。
企業の女性社員が異業種交流で視野を広げると共に、自らのアンコンシャス・バイアスを打破するきっかけを得ること、また、主体的なキャリア構築への一歩を踏み出すことを目的としています。

※1 異業種営業変革プロジェクト エイカレ(新世代エイジョカレッジ) https://eijyo.com/
※2 異業種・関西女性フォーラム エリカレ(エリアカレッジ) https://erikare.net/

エンカレ実施の様子

初回となる今年はオンライン開催ということもあり、全国から多様な業界・職種で働く15社52名の女性が参加してくださいました。
プログラムは、キャリア構築やアンコンシャス・バイアスについてのインプット、ライフキャリアデザインのワーク、ロールモデルセッションなど複数のアプローチを組み合わせたもの。最後には参加者自らが一歩踏み出すアクションプランを立てていただきました。
本レポートでは、当日のハイライトをご紹介いたします。

激しい変化の時代 自分のありたい姿を描ききる

変化の激しい現代、柔軟に、能動的に仕事に取り組むことが求められています。
キャリア構築という点でもそれは同様ですが、機会があり、期待がかけられ、多様な働き方のある今だからこそ、迷いや悩みも深くなるという現実も見逃すことはできません。
このためエンカレでは、主体的なキャリア構築の土台となる「自分軸=ありたい姿」を描くことに力点を置きました。ありたい姿の解像度の高さがその後の変化の実効性を高めるからです。
まず、ファシリテーターを務めたチェンジウェーブ・鈴木富貴からは、自分軸を定めていく下準備として、アンコンシャス・バイアスへの対処が必須であることをデータを交えてご紹介しました。男性=仕事、女性=家庭を結びつけるアンコンシャス・バイアスは誰にでも存在しますが、それを認識できずにいると、知らず知らずのうちに自分の可能性を狭めてしまうことになります。

そのあとのワークでは、忙しい業務から離れて自分自身に向き合い、ビジョンを可視化した後に異業種他社の参加者から「異なる視点」のフィードバックを受けます。自分では気づかなかった「思い込み」に気づくと新たなアイデアやインスピレーションも湧いてきます。

エンカレ実施中に描かれたグラフィックレコード

 

異業種他社のロールモデルから、
一歩踏み出す勇気をもらう

少し先を行く先輩の体験談を聞き、自分の視野を広げていただくことも、エンカレで大切にしていることです。
今回は、多種多様な企業で活躍する12名ものロールモデルにご登壇いただき、それぞれのキャリアでぶつかった壁とその乗り越え方などについて、エピソードを交えて語っていただきました。

参加者からロールモデルに寄せられた質問は

  • 子育てや介護と仕事をどのように両立しているか
  • パートナーとの家事分担、仕事に対する考え方の共有
  • 管理職としてチームをどのようにマネジメントしているのか
  • MBA取得や資格試験のための時間捻出法、やっておくとよいこと
  • 配偶者が転勤する際、自分のキャリアにどう向き合ったか

などでしたが、
少人数でインタラクティブに進められるラウンドテーブル方式を取ったため、リアルで具体的なヒントが多く得られたようです。

参加者からは、ロールモデルの直面してきた困難や乗り越えた工夫を聞くうちに「自分も頑張れるのではないか」と背中を押された、共感できる点も多くあったという声、「管理職は完璧でなくてはならない」という思い込みが溶け「完璧でなくても良いと思えた」「自分の強みを活かしていけばいいのだと思った」との声も聞かれました。

 

自分軸でライフとキャリアをデザインする

ありたい姿を描き、ロールモデルからの刺激を受けた後は、アクションにつなげるためにライフとキャリアをデザインするワークに取り組みます。中長期で考えてみること、キャリアとライフと同時に描いて可視化することで、抽象的だったビジョンに現実味を与えるのがこのワークの特徴です。

キャリアデザインシート作成の様子

仮で置いたプランであっても、「これを実現するには意外と時間がない」と驚いたり、育児や介護が予想される期間の仕事の仕方について具体的なイメージを持てたりすることは、行動が変化する大きなきっかけになります。

そしてエンカレの最後、アクションプランの発表の際には「昇格試験を受けます」「自分の前向きな気持ちを上司や同僚に伝えたい」「自分の枠から踏み出したい」「資格を取得して、自分のキャリアを磨きたいと思った」「管理職も考えてみる」など、力強い一歩が発表されました。
自分自身にエールを贈る、参加者の方々の晴れやかな表情が印象的でした。

アクションプランを前に晴れやかなエンカレ参加者たち」

 

キャリアを主体的に考える時間
異なる視点との出会い

参加者を対象にした開催後アンケートでは
「外の世界に触れ、視野が広がった」
「キャリアを振り返る良い機会になった」
「身近にいない職種やキャリアの方々とお話しができ、良い刺激になった」
「違う会社だからこそ本音で話せた」

など、
普段の忙しい業務から離れ、異業種という非日常な場でキャリアを振り返る機会の有効性を感じるコメントを多くいただきました。

また、本プログラムを終えての心境として、
「自分の考えや実現したいことを発信することも大切だと気付きました」
「もっと自分を肯定していい」
「リーダーは完璧でなくていい。いろんなリーダー像があっていい」

など、
今の自分を大切にしながら、ありたい姿に向かうためのアクションを起こすヒントを得られたという声も多く、主体的にキャリアに向き合う機会と場をご提供できたことが大変嬉しく思いました。

また、参加企業の事務局(人事ご担当者等)様からは、
「対象となる年代の女性に伝えたい内容が網羅されており、主体的に考えられるプログラムだった」
「ロールモデル、参加者共に、社内では得られない多くの刺激があった」
「すぐに取り組めるものとして、最後のステップの作り方が社内でも活用できそうだと感じた」
といったお声をいただきました。

ご参加くださった企業の皆様、ご協力くださったロールモデルの方々に心より感謝申し上げます。

 

異業種女性研修、エンカレ(エンパワメントカレッジ)は2022年度以降も定期的に開催する予定です。
ご興味お持ちいただけましたら、株式会社チェンジウェーブまでお問い合わせください。
https://changewave.co.jp/contact/

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