人生100年時代のキャリアはどう構築する?
異業種フォーラム エンパワメント・カレッジ2022 開催レポート

2022.12.14

2022.12.14 ChangeWAVE

人生100年時代のキャリアはどう構築する?
異業種フォーラム エンパワメント・カレッジ2022 開催レポート

2022年11月16日、第3回エンパワメント・カレッジ(以下エンカレ)を開催いたしました。

エンカレは2021年にスタートした異業種女性プラットフォームです。
全国各地、異なる業種で働く人たちの異なる視点を得て、自分自身が持っている無意識の偏見や思い込み(アンコンシャス・バイアス)を知る、視野を広げる機会をお届けしています。
実は、理想のキャリア形成は「自分のアンコンシャス・バイアス」に気づけるかどうかが大きな鍵になります。
「○○すべき」「これが当たり前」という小さな思い込みが、自分でも気づかないうちに可能性に蓋をしてしまっていることがあるからです。

エンカレでは、参加者同士の学び合いに加え、等身大のロールモデルとの出会いによって、「こういう働き方もOKなんだ」「こんな工夫をすればやれる」と、自らの思い込みを外すヒントが得られます。自分の課題への解決法を知り、ライフもキャリアも大切にするための中長期のビジョンを作成することなどを経て、自分のキャリアに次のステップを見つけていきます。

今回は全国から13社65名にご参加いただきました。

 

 

オンラインでの開催とはいえ、濃密な時間を過ごされた皆様が、未来への一歩をどう踏み出されたのか。本レポートではハイライトをお伝えいたします。

 

目指すのは「正解」ではなく、自分の意思で「次の目的地を選択する」こと

多様性が求められる社会にあっては、キャリア形成の「正解」も人の数だけ存在します。働き方も、家族のあり方も、生き方も、自ら考えて選びとることを目指します。

エンカレのテーマは「自分の次のステップを見つけよう」です。

ファシリテーターを務めるチェンジウェーブの鈴木富貴は、自分の軸を持ちながら、変化に柔軟でいることについて話し、人生が広がり豊かになっていくために自分軸とデザイン思考の活用法について提案しました。

 

▲グラフィックレコーディング:グラフィックカタリスト・ビオトープ 松本花澄さんグラフィックレコーディング:グラフィックカタリスト・ビオトープ 松本花澄さん

 

多くの質問やアンケートの共有が気づきを生み出し、自分と向き合うきっかけに

エンカレでは、参加者が「聞いているだけ」の時間がほとんどありません。ファシリテーターから質問が参加者に投げかけられ、その場でアンケート結果を見ながら参加者も交えてディスカッションする場面が多くあります。

今回は「自分でつくるキャリアのために、変化の時代に必要なこと」は何か、をテーマに、「観る」「考える」「動く」についてアンケートやディスカッションで意見をシェアしながら学んでいきました。

無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)についても考える機会を得て、キャリアや仕事、人生に対する影響についての気づきを共有。自分の「思いこみ」に気づいたうえで、それをいったん脇に置き、未来の自分を具体化していきました。少人数のグループに分かれてワークをしたあとは「自分で自分を抑えていた」「考えてもいなかった未来が見えたけれど、実は自分の中にずっとあったのかもしれない」という声もあがっていました。

 

アンケート結果

 

ロールモデルの話を聞き、直接相談することで個人の思い込みが外れ可能性が広がる

午後からは、9名のロールモデルを迎え、ロールモデル・ラウンドテーブルを開催。少人数のグループに分かれて、ロールモデルに直接多くの質問ができる機会を得ました。
ロールモデルの皆さんも「公の場ではなかなか話せないようなこともお話しします」と、熱意に満ちた時間を共有してくれました。

 

グラフィックレコーディング

 

参加者からの質問とロールモデルのコメント
(一部ご紹介)

 
「年上の部下とどう関わればいいのか」

  • 気を遣わず、事実で伝える。ただ、「気にかけている」ことを示すことは大切。
  • 自分に合った指導の仕方を見つけていく。

「上司からの期待に応えられない」

  • 上司の期待、意外とふんわりしていることもあるし、自分が思うほどでもないかも。
  • 最初から完璧にできると思ってない。でも、頑張ればやれる人材だと思っているはず。
  • 上司が何を求めているのか、自分の立場からだけ考えているとダメかも。

「キャリアを切り替えたいとき、道に迷ったときどうしたらいいか」

  • どんな経験も役に立つ、と、今の自分に自信を持つ。
  • 自分から自分を追い詰めず、自分をどう活かすかを考える。
  • 全く違う会社の人と話して、少し自分を俯瞰して見てみる。

「新たな学びの時間を作りたいが、時間がない」

  • 「時間がない」のはなぜ?「変えられない」と思いこんでいることがあるかも。/li>
  • 例えば、会社の近くに住んで通勤の時間を減らす、とか、シンプルに考えてみることもアリ。/li>
  • 時間の制約があることを周囲に伝え、残業体質を変えた。部下からも感謝された。

ロールモデルの具体的なアドバイスに加え、参加者同士でも自分のアイデアをシェアするなど、多様なヒントが手に入る機会となりました。

 

いよいよ、これからの自分のライフとキャリアを、デザイン思考で生み出す

ロールモデルから多くのヒントやエールが送られたあと、いよいよライフ・キャリアのデザインに取り組みます。ワークシートなどを使用して可視化することで、漠然としていた未来を具体的にしていきました。

「意外と時間がない。戦略的に経験を積まないと、と気づいた」

「イメージできていなかった子育てと介護、書き出してみたら、被る期間が長い。昇進を目指すなら外部の手を借りる必要があるし、お金が大事だと気づいた」

「仕事では決断するときに60%自信があれば進めていたが、プライベートでは100%、130%でないと進められないと思っていることに気づけた」

など、多くの気づきを得て、未来への道筋を検討していきました。
グループワークではさらに自分のプランをブラッシュアップし、最後には、各自が「次のステップ」に向け、アクションプランを作りました。

「進学に向けて勉強しているところなので、自分の所属している会社の課題を同僚の力を借りながら分析し、学びに生かしたい」

「自分にできていること、自分が楽しくイキイキできる仕事について、上司と一緒に棚卸しをし、客観的に見てもらうことで次のキャリアにつなげたい」

「自分のトリセツをつくり、自分の好きなこと、得意なことを伝える。苦手なことは助けてもらえるよう周囲を巻き込む」

「子どもがいるし…と後回しにしていたチャレンジに、踏み出してみる!」

など、参加者それぞれに、具体的なアクションを宣言。
最後に「自分へのエール」を掲げて記念撮影をし、エンカレ2022秋の幕を閉じました。

 

最後のエール

 

エンカレ終了後のアンケートでは、

  •   参加者満足度100%
  • 「これからの未来に前向きになれた」98.5%
  • 「この研修を同僚・後輩に薦めたい」100%

という結果をいただきました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

エンパワメント・カレッジ(エンカレ)は、今後も年2回開催の予定です。
詳細は担当までお問い合わせください。

エンパワメント・カレッジ

事務局 株式会社チェンジウェーブ
担 当 中山、小森
連絡先 list@changewave.co.jp

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