オンラインセミナー・研修事例 組織風土変革と無意識バイアス

2020.4.20

2020.4.20 ChangeWAVE

お互いの「当たり前」の違いからコミュニケーションの齟齬が生じたり、事業が一気に進まない、ということがあります。
ましてや、労働時間を削減し、働く場所も多様になってくると「なかなか会えない」「話す時間がない」という悩みも生まれます。
多様な人材が活躍しているからこそ、の課題です。
この課題を乗り越え、企業の成長につなげるためには何が必要なのでしょうか?

コミュニケーション齟齬の要因ともなる「無意識バイアス」についてのオンラインセミナーとANGLEでの研修を導入された企業様の事例をご紹介します。

組織風土の改善に何から取り組むか

2020年4月、入社式にあわせてオンラインセミナーを実施されたのは、株式会社 ラ・カーサ様です。
名古屋市に本社を持ち、注文住宅・リノベーションの企画、設計、施工、エクステリアデザイン等、幅広く事業展開されています。創業は1902年、実はそれ以前の江戸時代から材木の商いをされていたという歴史ある企業です。

チェンジウェーブにご相談いただいたのは、成長企業ならではのこんな悩みでした。

事業を拡大する中で、従業員も増えてきた。しかし、20代の若い社員と40代以上の経験豊富な社員の間でコミュニケーションがうまくとれていないことがある。

女性も増えており、これまでのマネジメントを変えていきたい。

部署横断のプロジェクトも数多くあり、部署の枠を超えた意見のすり合わせが必要になるため、うまく進めるポイントを知りたい。

経営陣の意思と組織の現状から「登り方」を決める

ダイバーシティも進めておられることなど、他にも会社の現状を伺ったうえで、チェンジウェーブからは以下のようなご提案をさせていただきました。

「多様性」と「無意識バイアス」についてのオンラインセミナー

ダイバーシティが必要なことは皆様が理解されていても、何に役立つのか、納得感がないとなかなか行動にはつながりません。ダイバーシティ推進の目的を理解していただき、それを阻害する「無意識バイアス」について学んでいただくことで施策の推進が図れます。また、無意識バイアスは「コミュニケーションがうまくとれない」「新規事業が生まれる雰囲気にならない」原因でもあります。

「ANGLE」で行動変化につなげる

ANGLEはチェンジウェーブが開発した、マイクロアクティブラーニングツールです。受講者の無意識バイアスレベルを測定、具体的な対処法を学び、行動変化につなげることを目的としています。
セミナーで取り組みの目的を理解していただいたうえでANGLEを実施するというステップを踏まれることで、自主的な学びを引き出すことができます。

ANGLEには無意識バイアスについての知識を学ぶコンテンツも含まれているため、ANGLEだけのご導入を検討される企業様も多いのですが、今回は入社式にあわせて全社員で学びの機会を持ちたいとのご要望もあり、セミナーとANGLE受講の2ステップで取り組まれることになりました。

オンラインでセミナー実施

新型コロナウイルス感染症が拡大してきた時期でもあり、セミナーはオンラインで実施させていただきました。

無意識バイアスは「無意識の偏見」、「思い込み」「固定観念」などとも言い換えられますが、実は判断を早くするため、脳に必須の機能であり、ほとんどすべての人に存在しています。しかし、ダイバーシティマネジメント、特に部下の育成や業務を決定する際には大きな障壁になりえます。
例えば、無意識のうちに「女性」と「家庭」を強く結び付けて考え、小さな子どものいる女性社員への業務を限定している、「経験のない若手は能力に欠ける」などの思い込みから、若手に意見を聞かない、年長者の意見をどんな時も優先しがち、などといった例があります。

また、コミュニケーションをとる際にも自分の「当たり前」=無意識バイアスに気づかずにいると、他者との違いを埋められなくなります。
コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務などが増え、直接話せる時間や機会がとれないというハンディが加わると、各人の意思決定には無意識バイアスがさらに色濃く影響することになります。

さらに、疲れているときや心理的なプレッシャーが強くかかるときなどには無意識バイアスが働きやすくなることも研究で明らかにされています。

けれども、無意識バイアスに対処する行動は、実は「ほんの少し」「こんなこと?と思うくらい小さいこと」から始められます。
オンラインセミナーでは、多様性はなぜ必要なのか、データをもとにお話しした後、具体的な行動に結びつくポイントをお伝えしました。

ご担当者、事業推進部・島田智弓様からいただいた感想をご紹介します。

最も印象に残っているのは「多様性は居心地が悪い」という内容です。普通、職場は居心地良くあって欲しいと思いますし、気心知れた集団の方が能力を発揮できると思っていました。しかし、実際のテストではその逆。平均点以上の結果を残したのは多様性が高い方でした。居心地の悪さはありながらも、既存の考え方(無意識バイアス)を壊してくれるのは多様性なのだと実感しました。

eラーニング(ANGLE)の受講は、自分を客観的に見つめられる良い機会になると思います。今回の研修によって個人と会社がどのように変化するのか楽しみです。

ラ・カーサ様は、このセミナーの後、「ANGLE」管理職版と一般社員版を導入される予定です。
ANGLEでは「自分にはどのような無意識バイアスがあるのか」「どのように行動を変えるのか」を学んでいただけるコンテンツが含まれています。
成長企業であるからこそ、社員の一人ひとりが「自分の中にある」無意識バイアスを認識されることで大きな変化が生まれるのではないかと思います。

ANGLEロゴ

チェンジウェーブは、企業の課題に合わせて、セミナーや研修のほか経営陣や経営戦略・人事ご担当者へのアドバイザリーなどを組み合わせてご提案、伴走させていただきます。

・ANGLEについて、詳しくは下記をご覧ください。
https://changewave.co.jp/product/

・管理職研修事例はこちらから
https://changewave.co.jp/2019/03/04/examplereport0306/

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