自律的なキャリア構築に必要なのは?
異業種フォーラム エンパワメント・カレッジ2022 開催レポート
2022年6月14日、第2回エンパワメント・カレッジ(以下エンカレ)を開催いたしました。
エンカレは2021年にスタートした異業種女性プラットフォーム。異なる視点を得て「視野を広げること」、自身の持つアンコンシャス・バイアスを知り、等身大のロールモデルと出会って「自らの思い込みを外すこと」、ライフもキャリアも大切にする「中長期のビジョンを作成すること」などを経て、自身の次のステップを見つけることを目的としています。
今回は全国から13社41名が参加してくださいました。
オンライン開催ながら大変盛り上がった充実の1日。
本レポートではそのハイライトをご紹介いたします。
たった1つの正解はない
自分の「次の」ステップを見つける
エンカレのテーマは「自分の次のステップを見つけよう」。
働き方も、生き方も、家族のあり方も多様である時代のキャリア構築は、1本の道の先にある正しい到達点を目指すものではありません。
ファシリテーターを務めるチェンジウェーブ・鈴木富貴は、次に何をしたいのかを探し、一歩ずつ進んでいく軌跡がキャリアであると話し、ライフとキャリアにデザイン思考を取り入れる提案を行いました。
また、自分の可能性を狭めてしまう「アンコンシャス・バイアス」についてデータを交えて紹介。 “女性と家庭”を結びつけるアンコンシャス・バイアスや、自分を過小評価してしまうインポスター症候群の存在を知ることは、物事の捉え方や考え方の癖を修正することにもつながります。
その後、自分のありたい姿を考えるワークを行い、グループで共有しました。
ありたい姿を可視化して説明するというアウトプットに加え、他者の視点を借りてその姿をシャープにしてゆく経験は、多くの参加者にとって有意義なものであったようです。
「自分の想いを改めて確認できた」
「それぞれの理想があって興味深かった」
「環境が違ってもみんな同じような悩みがあるのだと思い、共感した」
などの感想をいただきました。
「先輩」の体験談から
自分の立ち位置を知り、視野を広げる
次に、ロールモデル・ラウンドテーブルを実施。9人のロールモデルに登壇いただきました。少人数のグループで直接多くの質問ができる機会でもあり、参加者から最も人気の高いプログラムです。
社外のロールモデルは等身大の身近な先輩でありながらも直接の利害関係がないため、率直な質問ができるのが大きな魅力です。
「既存のリーダー像に自分を当てはめる必要はない、いろんなリーダー像があっていい」
「女性はリーダーに向いていないと思ったが、自分らしいリーダーなら目指せる」
「外的キャリアと内的キャリアを分けて考える」
「完璧を目指す必要はない」など、管理職としてのキャリアイメージを明確にした参加者や、「男性社会にバイアスを持っていた自分に気づいた」
「キャリアデザインの解像度を上げるためには、頭だけではなく感情にフォーカスすることも大切」
など、新たな気づきを得たと話してくれる方が多くいらっしゃいました。
考え・作って・試す
デザイン思考でライフとキャリアを考える
ロールモデルから心強いメッセージをいただいたあとは、いよいよワークを通してライフ・キャリアをデザインしていきます。可視化することで、漠然とした未来をイメージしやすくします。
自分だけではなく、周りの人も年齢を重ねることに目が行き、
「親の介護が必要かもしれない時期のために、介護にまつわる会社の制度についてきちんと調べて把握しておこう」と具体的な課題を持った方や
「子育てなど家庭に注力したい時期は時短勤務をするつもりだったが、その期間にできる勉強があると思えた」と発言する方も。先に考えていたことへの道筋が、今から繋がってきたようです。
また、グループワークでプランがブラッシュアップされた方も。
「仕事重視のAプラン、家庭重視のBプランを考えていたが、両方のいいとこ取りをしたCプランを作ることを他の方に勧められてワクワクした」
と話してくれた参加者に、みんなが拍手する場面も見られました。
最後には、各自が「次のステップ」のアクションプランを作りました。
「明日早速、今日の学びについて上司にフィードバックする」
「スキルアップに繋がる勉強をする」
「上司や後輩とのコミュニケーションをとる」
など、みなさん具体的なアクションを宣言してくださいました。
今日一番の気づきを共有し、自分へのエールを書いて終了したエンカレ。
始まったときには緊張まじりだった参加者のみなさんの表情が、明日の自分へのエールを掲げながら清々しく明るい笑顔になっていたのが印象的でした。
多様な価値観に触れ
キャリアを前向きに考える
開催後のアンケートでは
「同じような境遇の方とお話しができて、新しい気づきや発見があった」
「これだけ大人数の女性の意見を聞ける機会はなかなかないのでよかった」
「社内だと言えない本音も多いので、他の方の率直な考えが聞けたことがよかった」
「自分だけで考えるより事例がたくさんあり、自分と同じ部分、違う部分が見えて考えやすかった」
など、さまざまな立場の人が集まる「異業種フォーラム」という場に満足してくださった方が多くいらっしゃいました。
「有意義だった」「刺激があった」「悩みを共有できた」「視野が広がった」などの感想は、主催者としても大変ありがたく嬉しく思います。
多様な異業種の女性社員とのディスカッションを通じて、「自分の未来へ前向きになりましたか?」という設問には、100%の方が前向きになれたと回答してくださいました(「とても前向きになれた」と「前向きになれた」の合計)。
「将来のキャリアを考える機会になり、自分で道を狭めてはいけないと実感した」
「悩んでやらずに立ち止まるのではなく、まずやってみてそれから修正すればよいのだと思った」
「キャリアは一つではないし、迷っても大丈夫だと思えた」
などと、エンカレを通じて勇気づけられたことが伝わってきます。
また、「この研修をご自身の同僚・後輩に勧めたいですか?」という設問には94%の方が子同僚や後輩に勧めたいと回答してくださいました(「是非勧めたい」と「勧めたい」の合計)。
「他社の社員との交流が少ない後輩に勧めたい。自分だけが悩んでいるわけではないと気づけると思う」
「今後歩みたい人生や価値観がクリアになることで、今後のキャリア選択が有意義にできるようになると感じるため」
「できれば入社5、6年目の方に勧めたい。若いうちにこのような研修を受けるとキャリアを考えるいい機会になると思う」
などの感想をいただきました。
プログラムから得た最大の気づきとしては
「自分で自分にブレーキをかけていることに気づきました」
「自分がやりたい理想を描き、周りに協力をお願いすることが大事」
「自分が自由に仕事をするために(発言権や決定権を持つために)上の立場を目指す方法もある」
など、キャリアを具体的にイメージしたり、とにかく動いてみようと決めた参加者の姿が見えてきます。
「自分で決めて、自分のキャリアのハンドルを握る」、そして「動いてみる」と、変化が起こることをエンカレを通して感じていただけたのではないでしょうか。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
ご協力いただいたロールモデルの方々にも心より感謝申し上げます。
次回エンパワメント・カレッジ2022年11月16日(水)開催
異業種女性研修、エンカレ(エンパワメント・カレッジ)は、年2回、定期的に開催しております。
次回開催は2022年11月16日(水)です。
ご興味をお持ちいただけましたら、株式会社チェンジウェーブまでお問い合わせください。
お問い合わせ
担当:中山・小森
電話:03-6455-5855
list@changewave.co.jp
お申し込み
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