「自分で決めるキャリア」への一歩
4金融機関合同 千葉エンパワメント・カレッジ

2023.6.20

2023.6.20 ChangeWAVE

「自分で決めるキャリア」への一歩
4金融機関合同 千葉エンパワメント・カレッジ

2023年2月、千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行、千葉信用金庫の4つの金融機関が合同で「千葉エンパワメント・カレッジ(以下、千葉エンカレ)」を開催しました。

「エンカレ」は企業で働く女性の自律的キャリア構築を促す異業種研修型プラットフォーム。チェンジウェーブが企画・運営し、年2回開催しています。
(エンカレについてはこちら
https://changewave.co.jp/2022/12/14/enpowerment_c_202211/ )

エンカレへの参加をきっかけに、千葉銀行様がリードする形で、今回の千葉エンカレを企画。4つの金融機関で働く20代後半から30代前半の約100名が参加しました。

本インタビューでは、株式会社千葉銀行・ダイバーシティ推進部の杉田寛子さん、伊藤真里さんに、オリジナルプログラムでエンカレ開催に至った理由、受講者の感想や変化について伺います。

 株式会社千葉銀行 ダイバーシティ推進部 杉田寛子さん

株式会社千葉銀行
ダイバーシティ推進部 杉田寛子さん

株式会社千葉銀行 ダイバーシティ推進部 伊藤真里さん

株式会社千葉銀行
ダイバーシティ推進部 伊藤真里さん
 

振り回されるのでなく、自分で決める。
中長期キャリア形成を考える機会

―千葉銀行様は、チェンジウェーブ主催のエンカレにもご参加くださっていますが、今回、そのエンカレを千葉で、周囲の金融機関と合同で開催したいと考えられた理由は何だったのでしょうか。

杉田寛子様(以下、杉田)
「これまで20代後半、30代の女性から育児両立やキャリア形成の悩みを相談されるなかで、結婚や出産・育児等のライフイベントが発生する前に、これらを想定したキャリアイメージが描けていないことが原因のひとつではないかという課題感がありました。そこで、早い段階から長期的キャリアについて考える機会を作ることで、主体的なキャリア形成を行うきっかけとなればと、開催を決めました。千葉県内の金融機関共催とすることで横のつながりが生まれ、視野の広がりやロールモデルとの出会いに寄与することにも期待していました」

伊藤真里様(以下、伊藤)
「20代後半から30代前半の女性の中には結婚や出産を経て今後どう働いていくべきかという悩みを抱えている人が多くいますが、実際に「結婚したとき」「家を買ったとき」「子どもができたとき」などと、その時に起こっている状況を判断の軸として自身のキャリア考えている人が多いという印象があります。もちろん計画通りにいくわけではありませんが、今回の研修を受講することで前もってキャリアプランを立てることが出来れば、仕事において、もっと前向きになれるのではないかと思い同様の課題を抱える企業と開催しました」

ライフイベントもあり、キャリア形成にとっても大切な時期に「どのように仕事をしていきたいのか」俯瞰して考える機会を持って欲しいという思いから、千葉エンカレが実現しました。

淡路取締役からの言葉「変化を受け入れる」

自分のキャリアを考えるとき、大事なのは新たな刺激や他者の視点からのフィードバック。
今回は特別講演として、千葉銀行初の生え抜きの女性取締役である淡路睦(あわじ・むつみ)様にご登壇いただき、ご自身のキャリア形成について語っていただきました。

 

株式会社千葉銀行
取締役専務執行役員、グループCSO、グループCDTO
淡路 睦 様

淡路様は、自分の中に軸を持ち、変化を受け入れながらしなやかに課題を解決していくことについて言及。「理想の姿に固執しない」「子供が生まれたら計画通りにはいかないのだから、『できない』ということを受け入れる」「時には鈍感力も必要、真に受けない」「変化を受け入れる」など、具体的なエピソードと共にアドバイスを伝えました。

参加者の声

「目の前のことをとにかく必死に頑張るのが大切だということ。困ったとき必ず助けてくれる人はいるので、自分の状況を自ら発信していくことが大事だということ。
これからの人生設計を考える上で、予想通りにいくことはほぼないと思うので、その時々に応じて頼れるものは使っていくことが自分を守る上でも大切だと感じました」

「恵まれない労働環境の中でも、諦めずに働き続けた淡路さんに感銘を受けた。初めから大きな目標はなくても、人生の中で何かあるたびに自分のこれからを見つめ直し、キャリアプランを変えながらこつこつ成長し続けたいと感じた」

自分のキャリアを狭める
アンコンシャス・バイアスへの気づき

千葉銀行は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への取り組みにおいて、全国の地方銀行の中でもトップレベルにあります。多くの外部機関からも高い評価を受け、地銀をけん引する存在と言っても過言ではありません。しかしながら、目指すゴールはもっと高いところにあるようです。

杉田
「当行の女性管理職比率は3割に満たない状況です。行員全体に占める女性の比率は約4割であり、業務遂行上の能力に性差はないのですから、管理職比率も同様の水準であることが自然な姿だと考えています。管理職比率に性差がある要因を検証するなかで、女性自身がブレーキをかけているケースがあることを捉えています。力のある女性であっても、管理職に推薦すると『私は昇格したくないです』と言う。銀行として昇格したくない要因を明確化し、解決に向け対応することは勿論ですが、女性自身にも自分の可能性を閉じず、挑戦する気持ちを大切にしてほしいと思います」

エンカレのプログラムでは、個々が抱えるアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への気づきを重要視しています。「女性は○○すべき」「自社ではこれが当たり前」という小さな思い込みが、自分でも気づかないうちに、キャリア形成や可能性、成長に蓋をしてしまっていることがあるからです。自分の思いこみに気づくと、深い腹落ちと変化が生まれます。「私も、もっと世界を広げて活躍できるのかも」「育児をしながらの管理職は不可能ではないかも」など、自分にかけていた制限を外すことは、ライフもキャリアも大切にする「自分の軸」を見つけることにつながります。

参加者の声

「自分ではあまりバイアスは無い方だと思っていたが、改めて分析してみると意外と様々なバイアスを持っていたと気付かされた」
「今後の仕事、私生活の予定を見える化したことにより、キャリアを具体的に考えることができた。チーム内で意見交換したことにより、他の受講者の違った目線を知ることができて非常に参考になった」

異なる視点を知り視野を広げる
今後は千葉県内の企業との共催も

―千葉エンカレで参加者をご覧になって、どんな感想をお持ちになりましたか。

杉田
「シンプルな気づきとしては、キャリア形成に対する考え方は本当に多様であるということです。第三者では考え及ばないようなビジョンを持っている方も居る。それ故に、一人ひとりが自分自身のキャリアについて主体的に考え、準備し、実現していける環境を作っていきたいですね」

一方で杉田さんは、地方企業が抱える課題についても改めて考えさせられたそうです。

杉田
「地域に根差し、長く続く企業だからこそ、昔ながらの性的役割分担意識も一部で残っているように思います。今回エンカレを実施するなかで、参加者は性別に縛られない活躍について理解を深めましたが、女性の活躍を促進するためには、同時に風土改革も必要であると認識しています」

伊藤
「今後も継続して千葉エンカレを開催したいと考えています。今回はまず同業の金融機関と開催し、考え方や風土の違いに触れて視野を広げることができました。今後は横のつながりを促すという目的もありますので、金融機関はもちろん、異業種他社との共催も行えたらいいですね。さまざまな働き方を知り、自社がどのような立ち位置なのかを考える機会が作れたらと思っています」

 

千葉エンカレに参加された他の金融機関からも、後日、感想を頂きました。

「他行とは異なる環境や文化に気づき、自身がどのように働いていくか、改めてキャリアライフプランを考える受講者が多くいました(京葉銀行)」

「今後のキャリアやワークライフバランスについて考えていかなければならないという意識が生まれたように感じます(千葉興業銀行)」

「本研修や他行職員様との交流、淡路専務の談話などにより、当金庫や自分の中の無意識バイアスに気づき、まずは自身が変わろうとするきっかけになっています(千葉信用金庫)」

歴史があるからこそ変化が難しいと言われてきた金融機関に今、様々な変革が生まれています。今回の参加者100名の方々には、自分軸を大切にしながら、新たなチャレンジをぜひ担っていただけたらと願っています。

【参考記事】
社員のエンパワメントを図ることで企業はどう変わるのか
異業種フォーラム エンパワメント・カレッジの目的と効果
https://changewave.co.jp/2022/12/20/enpowerment_r_202211_2/

 

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