2021年からチェンジウェーブが開催しているエンパワメント・カレッジ(以下エンカレ)は、大企業で働く女性(非管理職)を対象とした研修型プラットフォームです。
「他社の社員から刺激を受け、モチベーションアップする機会が欲しい」
「女性がもっと企業の中で自分らしいキャリアを築ける意識改革をしたい」
以前からいただいていた企業様のご要望に応える形でスタートしました。
エンカレの目的は、
異業種で働く女性たちのさまざまな視点に触れ、情報を得て、視野を広げること。
また、等身大のロールモデルと出会うことによって「自分らしいキャリアと可能性」についての気づきを得て次の一歩を踏み出すことにあります。
2022年11月16日に開催した、第3回エンカレにご参加いただいた方々のアンケートをもとに、参加者の変化や当日の様子などについてお伝えします。
1 視点が広がることで可能性が広がる
どんな企業にも特有の風土が存在します。その中で働いているうちに「自社の当たり前」の枠に入ってしまい、自分の可能性や働き方を自由に考えられなくなることがありますし、その枠自体の存在にさえ気づかないことがあります。異業種で交流する良さは、新しい視点を自分の人生に取り入れられることです。
しかし、悩みが漠然としているうちは、人は対策が取れません。エンカレでは考えていること、未来への不安、悩みを「話して」「書き出して」可視化し、時間軸を捉えて自分の成長度合いを見ます。多くの参加者が「人生は意外と短いのだと可視化して初めて気づいた」と言われます。
具体的に「こうしたい」「こうするには」が見えたとき、悩みは目標に変わります。
そして、大きな一歩……ではなく、小さく一歩踏み出すためにどうしたらいいのか、他者のアイデアも借りながら、たくさんの視点で考えることができるのです。「AかBか」ではなく、理想のキャリアや人生の「これまでになかったCプラン」を手にして一歩踏み出すきっかけにしていただく。それがエンカレの目的のひとつです。
2 異業種交流がもたらす「Cプラン」
では、どのように「これまでになかったCプラン」を見つけるのか。
「自社の当たり前」を崩し、新たな気づきを得るために、昨今では社外メンターとの1on1などを取り入れる企業も増えてきています。
エンカレでは、自分の少し先を歩く、複数のロールモデルに直接質問をしてアドバイスを得たり、異業種の方々から「素朴な疑問」をぶつけていただいたりすることで「これまでになかったCプラン」が見えてくる機会を創っています。
たとえば、家庭か仕事かで悩んでいた女性が「やっぱり家庭かなあ」とつぶやいたとき、別の参加者から「なんで?どっちも取るCプランってありじゃない?」「どうやったらできるのか、考えてみようよ」というアドバイスがありました。
また、あるロールモデルは仕事と家庭、ONとOFFのバランスについて「私にとっては自分の裁量で動ける、大人相手の仕事はある意味OFFです。(仕事を適当にする、ということではありません) 予想外の対応をしなくてはならない家庭(育児)がむしろONかもしれません」と語り、参加者に新しい視点を授けていました。
エンカレでは終了後に交流会を設定していますが、交流会で作ったネットワークがずっと続いている、という話も伺います。職場外にできた(職場外だからこそ)何でも話せる存在のおかげで、自分だけで悩まなくなったという方もいらっしゃるようです。
3「ロール(パーツ)モデル」の存在が後押し
エンカレでは、1人のロールモデルに対し5、6名という少人数で話を聞ける、ラウンドテーブルを実施しています。事前アンケートをとることで、できるだけ「聞きたいこと」が聞けるよう、また、複数のロールモデルに話を聞ける、ということも大切にしています。
ロールモデルは「目指す対象」や「教科書」ではありません。エンカレでは「パーツごとに取り入れる」というような表現をしていますが、「この部分はこの人をモデルにして、あの部分はあの人をモデルにしよう」というように、パーツで取り入れていくことで、自分が目指す働き方、人生に近づくことができます。一方で、「あんな方法もあるんだ」と、目から鱗が落ちるような体験をしたという方もいます。
2022年秋開催の回では、「管理職になる」ことは既に視野に入れながら、「従来の管理職像とは違う、自分らしい働き方でなら管理職になりたい」「そのために何をしたらいいのか」といった、マネジメントやチームビルディングに関する質問も多くありました。
こうでなければ、というリーダー像に縛られず、工夫を重ねるロールモデルからのヒントに、新たなチャレンジを誓った方がいらしたのも印象的でした。
4 気づきによって能力も開花する
自分では気づかなかったリミッター(チャレンジを阻むもの)に気づき、それを外すことによってその人の可能性は大きく広がります。チェンジウェーブが取り組んでいる、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)もリミッターのひとつです。周りからの言葉や、見聞きしてきたこと、(今では変わっているかもしれない)従来からの慣習に縛られている限り、自分の枠から踏み出すことは難しくなります。「育児が落ち着くまで、仕事はセーブするべき」「リーダーはまだ早い」「女性は○○に向いていない」など、自分が自分に対して持っているアンコンシャス・バイアスは、自分の可能性に蓋をしてしまいます。
エンカレでは参加者の皆さんに、ファシリテーターから「忖度せずに本音で語りましょう」とお伝えしています。同僚や先輩には言いづらいことも、今日知り合った他業種の方になら言える、ということもあります。今回、「自社では言えないことも全部話します!」と宣言してエンカレに臨んでくださったロールモデルの方もいました。本音で話せる場、多様な視点、それをお互いが受け入れることによって、自身のリミッター、アンコンシャス・バイアスに気づくことができます。まさにダイバーシティ&インクルージョンかもしれません。
「自分にもできる」「やり方を変えればできるかも」という気づきによって得られるのは、働き方の選択や新しい道。そして、気づきと目標を手に入れた人には、新しい道を歩むための必要な情報も次々と入ってくるようになります。
5 先延ばししない人生とキャリアの創造を後押し
エンカレには2022年現在、41社158名の方に参加していただきました。グループワークで同じ会社の方と重ならないよう、1社最大10名までの参加とさせていただいているため、企業様の中で順番待ちができているという有難いお話まで伺います。回を重ねるごとに参加者の熱量も上がっているのを感じます。
エンカレが目指すのは、まず、本人がエンパワメントされること。
異業種他社とのつながりから多くの気づきを得て、
自分の働き方を大切にしているロールモデルから、自分らしい理想の働き方のヒントを見つけ、
小さく一歩を踏み出すきっかけをつくること。
「もう少し先でいいや」「子育てが終わってから」と後回しにしていたことを、「今やらなきゃ」と気づいて宣言をすること。ライフもキャリアも大切にする、参加者お一人おひとりのCプランが誕生し、それを生きるきっかけが生まれたとしたらこの上ない喜びです。
異業種女性プラットフォーム プログラムのご案内
チェンジウェーブでは異業種女性プラットフォームとして、以下をご提供しています。
ご興味持っていただけましたら、担当までお問い合わせください。
・エンパワメント カレッジ (非管理職対象、1Day)
https://changewave.co.jp/2022/12/14/enpowerment_c_202211/
・Leader’s Program (管理職対象、1Day)
https://changewave.co.jp/2022/11/15/leadersprogram202302/
・新世代エイジョカレッジ(エイカレ) 営業職対象、約半年間
https://eijyo.com/
担当 中山、小森 03-6455-5855
お問い合わせ list@changewave.co.jp